ダルマチア‐ドゥブロヴニク

ダルマチア‐ドゥブロヴニク

クロアチアが、観光業界で現在の人気と地位を築いたのは、ひとえにドゥブロヴニクのおかげだといっても過言ではありません。ドゥブロヴニクはドゥブロヴニク・ネレトヴァ郡の郡都で、ダルマチア南部のツーリズムの中心地。

ユネスコ世界遺産に登録されている価値ある文化歴史遺産をベースに観光産業を築き上げてきました。ここは、北はネレトヴァ川から最南端をモンテネグロとの国境まで、自然美とゆたかさが広がるエリアです。

 

追随を許さない甘美な体験がいたるところにあふれているこのエリアでは、外交と交易、航海術にたけた市民の国、かの有名なドゥブロヴニク共和国の魂を感じることでしょう。ドゥブロヴニク出身のかつての船乗りたちが世界各地から持ち帰ったおかげで、このエリアには、熱帯や亜熱帯地方の植物が生い茂り、こんにち、ダルマチア南部のキャンプ場に生い茂る植物やゆたかな自然を特徴づけています。これらの植物は、ことのほか温暖な気候のおかげで繁殖しているのです。この事実を示している一番の証といえば、おそらく、トゥルステノTrsteno樹木園でしょう。ドゥブロヴニクから約15キロの場所に位置しているここは、クロアチアのアドリア海岸唯一の樹木園で、文化遺産と自然遺産のユニークなコンビネーションです。この樹木園の名声は、その歴史的庭園デザインと、地中海性植物と異国情緒あふれる植物コレクションのおかげです。樹木園は、この地に15世紀に建てられた貴族グチェティッチ・ゴゼGučetić-Gozze家の歴史的な領主館の敷地内に、1948年創設されました。この領主館は、景観建築モニュメントとして保護されています。25ヘクタールに広がる敷地内には、夏の別荘がある歴史的ルネッサンス様式庭園、19世紀終盤から20世紀初頭の歴史的ネオロマネスク様式庭園、歴史的オリーブ園、天然のヨーロッパオークやアレッポ松、糸杉が生い茂る森林、マキ灌木地や海辺の崖があります。たくさんのレモンやオレンジの樹々、さまざまな種類のヤシの木やリュウゼツランは、広大なダルマチア南部地方に、独特の彩りと特別な魅力をあたえてくれています。

 

ムリェットMljet国立公園もまた、このエリアにあります。この国立公園が位置している同じ名前の島は、コルチュラ島、ラストヴォ島、エラフィティ諸島とともに、アドリア海のこの一角でもっとも重要な島々のトップリストにランクインしています。このほか、ダルマチア南部は、イストゥラ半島に次いでクロアチアで二番目に大きい半島、ペリェシャツPelješac半島も誇っています。

 

ゆたかで多様な自然だけでなく、クロアチア最南部は、グルメ部門でも惜しむことがありません。アランチーニArancini(シュガーコーティングしたオレンジピール)は、ドゥブロヴニク各地の庭々で有毒な薬品を使わずに育った地元のオレンジからつくられた伝統スイーツ。お土産として持ち帰ることもできます。

Maja Danica Pečanić
ドゥブロヴァチュカ・ロジャッタDubrovačka rozata(ドゥブロヴニク風プリン)も、ご当地スイーツで、中世の時代から楽しまれてきた伝統のレシピです。これは、卵と小麦粉、牛乳で作られたプリンで、冷やしてカラメルシロップをかけていただきます。名前の由来は、ロズリンrozulinとして知られるバラからつくられたドゥブロヴニク・リキュールで、このおいしいスイーツの香りづけに使われます。近年では、代わりにラム酒が使われるようになっています。

キャンプ

ダルマチア‐ドゥブロヴニク

言葉では言い尽くせないところ

「この世で天国を求める者は、ドゥブロヴニクに行かれよ」

ダルマチア‐ドゥブロヴニク

この世の天国

城壁は価値の高い財宝を守るために建設されるのが世の常ですが、ドゥブロヴニクでは、まさにそれが体現され、長さ1940メートルも の石壁が、世界でも最も美しい街のひとつを取り巻いているのです。ジョージ・バーナード・ショー曰く、「この世の天国が見たければ、ド ゥブロヴニクに行かれよ」。